歴史
HISTORY
木立ちに囲まれた閑静な一軒。
明治二十八年、黒石最初の料亭として黒石城址下に
富士見館は開業いたしました。
弘前藩の支藩として陸奥国津軽郡黒石(現在の青森県黒石市)に黒石藩(くろいしはん)があります。明暦2年(1656年)、弘前藩から5千石が分地された黒石津軽家の陣屋として、黒石陣屋(黒石城)を構えました。文化6年(1809年)、弘前本藩より更に6千石の分与があり、黒石藩は1万石を領し、諸侯に列し立藩。その後、明治維新を迎え、廃藩置県を経て黒石県が成立、合併を経て現在の青森県黒石市となりました。
そして明治28年、黒石陣屋跡地である「御幸公園」の下に、黒石最初の料亭として富士見館は開業いたしました。
明治・大正期には周辺から議員や旦那衆が人力車で集まり、政治・商業の決定の場でもあったそうです。それぞれの車夫が主人を待つ間お茶を飲む姿が毎日見られたと言われています。
-
-
- 黒石公園(今の御幸公園)から
見下ろした富士見館
-
-
-
- 当時ではめずらしい3階建
-
-
-
- 昔の玄関(現在の離れの窓)
-
-
-
- 中庭にて番頭と芸妓たち
-
富士見館の歴代の店主たち
-
-
- 創業者夫婦(宇吉、さき)
-
-
-
- 二代目夫婦(きぬ、民蔵)
-
-
-
- 三代目夫婦(孝、武城)
-
そして月日は流れ、
いまに至ります。
時は流れども、
四季の移ろいの美しさは色褪せることなく、
春は桜・新緑、夏は清流、
秋は紅葉、冬は雪景色と、
そこにはかつての景観が存在しつづけます。
創業より変わらず
この場所で営業を続けること百二十余年。
創業当時から守り続けられてきた、
おもてなしの心で皆様をお迎えいたします。